2020年4月12日(日) 8日目 雨

おはようございます。
四国に来て8日目、ついに雨の朝を迎えました。
まあ、8日間も居れば雨の日もありますよね。
それよりは今まで晴れが続いたのが奇跡のような感じです。
太平洋側に居る時に好天が続いたのは本当に良かったです。
綺麗な太平洋を眺めながらの運転は最高でした。
お大師様のご加護ですね。
ありがたや、ありがたや。

では、今日も遍路に出発しましょう。
次の第44番札所・大寶寺までは50km以上あるので、大州の街を早朝に出発します。

で、ここで「お遍路あるある パート3」
③お遍路中に橋を渡る時に、金剛杖で橋を突いてはいけない
大州の街の外れに十夜ヶ橋(とよがはし)があります。
約1200年前に四国を巡錫中のお大師様がこの地を訪れました。
やがて夜になり宿泊場所が見あたらなかったので、お大師様は小川にかかる土橋の下で一夜を過ごしました。
この時「人々を救いたい」という気持ちからいろいろ悩まれて、暗く長い一夜が十夜にも思えたとのことです。
その時に「生きなやむ 浮き世の人を 渡さずば 一夜も十夜の 橋と思ほう」と歌を詠んだと伝わっていて、この橋が十夜ヶ橋と呼ばれるようになりました。
この伝説から「橋の下ではお大師様が休んでおられるかも知れない。失礼のないように、起こさないように。」として、遍路中は橋の上では杖を突かないという習慣になりました。
ちょっと面白いエピソードだと思いましたので紹介致しました。

大州を出発して、どんどん山の中に入って行きます。
久しぶりの山岳コースです。
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大寶寺に到着しました。
第44番札所ですので、ついに半分の札所に巡拝したことになります。
もう半分なのか、まだ半分なのか、複雑な心境ですね~。

では、次の第45番札所・岩屋寺に向かいます。
さあ、この岩屋寺ですが遍路中盤の最大の難所です。
駐車場から本道への車道が無く、麓の駐車場から山道や階段を約20分の上り道が待っております。
気合を入れて向かいます。
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途中でハナモモの群生を見つけました。
綺麗です~。
四国はハナモモの群生が多いのです。
歩き遍路の方々がご覧になったら、疲れた身体に少し癒しを与えるでしょうね。
地元の方の優しさが感じられます。
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駐車場に到着しました。
さあ、ここから約20分の山登りです。
ちょうど下りて来られたおばあちゃんのお遍路さんに「こんなばあさんが登ってきたのだから、あんたも頑張りなさい」と激励を受けました。
では、頑張って登りましょう。
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杉の大木に囲まれた階段を上がって行きます。
ヒエ~~~~~。
雨で石段の滑りやすいので、気を付けながら登るので余計にしんどいです。
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たくさんのお地蔵様が応援しているかのようです。
頑張りましょう。
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やった~。
ようやく本堂に到着。
実際には雨で歩きにくかったのか25分ほど掛かりました。
膝がゲラゲラと笑っております。
岩場と本堂が一体化した荘厳な風景です。
話では聞いていましたが、本当に凄い寺院ですわ。
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そそり立つ巨岩の絶壁には多くの僧侶が籠もり修行を行っていたと言われる岩窟(岩屋)があります。
顔のようにも見えますが。
一番高いところはどうやって登って行ったんでしょうね。

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本堂横にハシゴが掛かっております。
ハシゴで法華仙人の修行場跡まで登られます。
一度、登り始めたのですが、10段ぐらい登ったところであまりの怖さに断念して下りてしまいました。
雨も降ってましたので無理だと判断しました。
本堂参拝に後で大師堂にも参拝し、もう一度本堂に戻ってきました。
「せっかく来たのだからハシゴを登ろう」と決断し登りました。
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キャー。
上から下を見るとエライ怖いっす。
昔はハシゴは無かったらしく、岩屋で修行された僧侶達の精神力は凄いです。
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上には阿弥陀如来像が安置されております。
コロナウイルス終息を祈願しました。
しかし、登ってきたからには降りないといけません。
雨で濡れているし、下りの方が数倍怖いです。
チョー慎重に下ります。
何とか下りて納経所へ。
「は~、良かった。」
納経所で伺ってみました。
「今までにあの階段から落ちた人はおられますか」
「私が知っている限り、1人落ちたことがあります。その方は亡くなられました」
ヒエ~~~~~。コワ~~~~~。

さあ、下山しましょう。
雨で石段が濡れているので、道が滑りやすく注意して下山します。
いや~、凄い寺院でしたね~。
でも、大変好きな寺院になりました。

さあ、次の第46番札所・浄瑠璃寺に向かいます。

そして、この後で大変なトラブルが発生します。

8日目 その2につづく。